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青秋林道問題や白神山地の入山規制問題で有名になった鯵ヶ沢町ですが、現在は循環型地づくりの取り組みが盛んです。
2003年にはNPOが事業主体となって風車が立ちました。この事業は市民運動としても新しい展開で、市民からの出資によって建設費が調達されています。また、風車が立っただけではなく、これを見学ツアーや特産品の一坪オーナーなど人やモノの交流へと結びつける事業や、まちづくり基金の創設といった地域の自立につながる活動を展開しつつあります。
白神山地の方でも新たな取り組みが始まっています。地元のNPOによる自然学校、ブナの里親、植林事業、あるいはガイドの養成などの事業展開があります。町行政も近隣の天然林を生かした通過型観光や各種の体験ツアーなど、ローインパクトと経済的収益を両立できるような取り組みを行っています。
それぞれが、循環型地域づくりの事例として興味深いところですが、現在の状況として、地元の取り組みと地域外のNPOの連携が密になりつつあり、個々の取り組みの乗り入れによる相乗効果が生まれつつあります。
このように、白神山地周辺ではさまざまな取り組みや仕組みが生まれています。その過程では、「環境と経済」の対立が存在しないだけではなく、「敵/味方」、「始まり/終わり」といった区分が存在しません。また「地元/よそ者」という枠組みでの評価も容易ではありません。その一方で、ここで展開されているのは「不純」で「終わりのない」運動だという評価も可能かもしれません。こうした流動的な現実を環境社会学への挑戦と捉え、考える機会になった。
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