スウェーデンの森のムッレ教室を実践 |
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子どもは国の宝である。大切に育てなければの強い思いで鍵っ子全盛期時代に創立した。従って体力は散歩で育て知力は童話や絵本を活用して楽しく学び生活体験を主眼に季節行事を通して友達関係が形成される保育内容である。 保育の主な遊びは「森のムッレ」です。主人公は妖精のムッレを中心に散歩で小動物や身近な植物等の観察をして、さわったり、つみとったりしながら、見る聞く、確かめ、そして考える事をおぼえる。さらに水、空気の循環を知り、すべての動植物の成長を観察して生命の大切さを認識する体験活動である。その結果、児童に身につくものは自然の営みを知り、日常的に興味のあるものをみつけ、冒険心や好奇心が働き、緊張度が高まる。平行して心の育ちに目ざましい成長がある楽しい野外活動である。 上記の保育は兵庫県水島町にある日本野外生活推進協会が本部です。 北欧スウェーデンから伝達されて10年になりました。2002年の国際会議の時に実績を認められて日本野外生活推進協会から表彰されました。(本園は新潟県支部事務局である) みたけ保育園HPより抜粋 |
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みたけ保育園の橋本聖子園長先生は、白髪のかわいらしい園長先生、やさしい言葉で、入園児一人一人とスキンシップを欠かさない。児童が泣いていると必ず、膝の上にお座りさせ、泣きやむまでダッコする。泣きやんだ子どもに、どうしたのと聞くと「誰々君が、僕のおもちゃをとったの」という。相手の子も、「先に誰々君が、とったから取り返したんだよと言う」この様な児童の話をじっくり聞き、誉めたり、慰めたり、「今の母親はスキンシップが足りないんですよ。働くことに価値観がいき過ぎている」と厳しく家庭事情を嘆く。そんなみたけ保育園は新潟市内の住宅街にある幼稚園。 |
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このみたけ保育園のお庭は全部砂場になっていて、こどもたちが裸足で遊べるようになっている。また、建物には廊下がない。どの教室も大きな部屋から丸見えである。また、おトイレも扉がついていない。こどもたちが安心できるような広い空間で、こどもたちは伸び伸びと遊んでいるのがとても素晴らしい。みたけ保育園のモットーは「自由で明るく、そして安定した場を子どもたちのために」だそうです。 |
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あるとても気持ちのいい日でした。太陽が輝き、森の木の葉がさわやかな音楽を奏でていました。そのとき、突然木のてっぺんが地面につくほどの強い風が吹きました。そして、かみなり雲が空に現れました。「ゴロゴロ!」かみなりの音が森じゅうに響きわたりました。大粒の雨も降り出しました。湖の波は高くなり、白い波が岸に激しく打ち寄せています。強い風のせいで、森の中が揺さぶられ、草にのぼっていたテントウ虫はふり落とされそうになりました。ちょうどその時、森の中で、ムッレが生まれたのです。「こんにちは、コリコック!」いったい誰の声なんでしょう。森の中をよく見ると、一人のふさふさの髪の毛をした男の子が立っていました。「こんにちは、コリコック!」男の子の呼び声は、森じゅうに響きわたり、森の動物、空を飛ぶ鳥、湖の魚、みんな一瞬止まって聞き耳を立てました。森のムッレが生まれたのです。ムッレの誕生は、風のようにすばやく森じゅうに知らされました。森の動物たちは急いでムッレを見にやってきました。 ところで、ムッレ どこかおかしいですね。そうです。ムッレは裸なんです。そこで、森の動物たちは、協力してムッレの服を作り始めました。小鳥は、木の葉を集めて来ました。クモは、糸をつむぎました。アリは、針にするために松葉を探してきました。シャクトリ虫は、寸法を測りました。そして、湖のアメンボウは、みんなで服を縫い上げました。おかげでムッレは、やわらかいすてきなコケの色をした緑の服を着ることができました。 でも、また、大事なものがありません。なんでしょうか。 それは、森をきれいにおそうじするしっぽなんです。森のねずみさんたちは、木の葉をかじって、とても素敵なふさの付いたしっぽを作ってくれました。 ところが困ったことにしっぽが付けられません。そこで、ハサミ虫が、ズボンのうしろに丸い穴を開けてくれました。これでしっぽが付きました。ムッレは大喜び。自慢げに水に映る自分の姿をながめました。ふと下を見ると、白樺の木の皮がはがれて落ちていました。ムッレはそれで帽子を作ろうと思いました。その時、大きな鳥が、ムッレを見にやってきました。すると、鳥の抜けた羽が一本落ちてきました。ムッレはその羽を手で受けとめようとしました。羽は水たまりに落ち、よごれてしまいました。ムッレが羽のよごれを木の実がついた枝でふくと、木の実がつぶれ、赤いしるで羽が赤く染まりました。 「いい帽子ができた」とムッレはうれしそうに言いました。ムッレは、白樺の皮と赤い羽根でできた帽子をかぶりました。ムッレは森を歩き始めました。でも裸足なので松葉などがささってちくちく痛いのです。ムッレは、「そのうち慣れるだろう」と思いながら歩きました。 ところで、森のはずれの小さな丘の上に一軒の家がありました。そこには2人のやさしい子どもが住んでいました。名前はステーンという男の子とアンナという女の子でした。 この子どもたちも、「こんにちは、コリコック!」の叫び声を聞くと、なんだろうと思って森の中へ入ってきました。2人はムッレを見てびっくりしました。2人は長い間ムッレをながめていましたが、「ステーン、あなたの皮のくつ、ムッレにあげましょうよ。足にとげがささっていてかわいそうだもの。」とアンナが言いました。ステーンは急いで家に帰り、すぐにくつを持ってきました。ムッレは、皮のくつをはきました。さあ、これからムッレは、喜んであなたたちを森に案内し、自然のことや自然を大切にしないといけないことを教えてくれますよ。ムッレにあえるといいですね。 お・し・ま・い |
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