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明治神宮青年国内研修視察団
白神山地を訪れる

 

 台風16号が日本列島を襲うかもしれいと言いながらも快晴の天気だった8月28日。

 寝台特急あけぼのに乗った青年国内研修視察団16名が、弘前駅に降り立ったのは朝の9時32分である。元気な声、若々しい学生たち中心のメンバーである。

 今回の目的の一つに自然と人間の共生を学びたい・そこに住んでいる人との交流をしたいということがあった。参加者はすべてを学んでいきたいという意気込みをもっていた。参加者は早速、バスに乗り込んで、津軽と言えば岩木山・岩木山と言えば岩木山神社へと、行程の安全と表敬訪問と向かった。

岩木山神社では宮司さんが駐車場で私たちを待っていてくれた。杉や桜、ツゲが生える参道の石畳を本堂に向かい、案内してくれた。2000年の時の台風19号の被害について、また、雪との闘いでもある本殿の作業など、数々の歴史と苦労話を聞き、本殿では祈りを捧げた。

帰り道、本殿の外で、五穀豊穣を祝う9月に開かれる岩木山参詣のかけ声を、ご披露してくれた。

参加者は宮司の丁寧な説明に感謝して、岩木山神社を後にした。そして、嶽温泉で有名な嶽のきみ畑(高原やさい・とうもろこし)を眺めながら、一路ミニ白神(鰺ヶ沢町のブナ林)のくろもり館を目指した。

そして、くろもり館で昼食をとり、午後1時間半から、ブナ林の散策を楽しんだ。

カエデの種類、ミネカエデ・ハウチワカエデ・イタヤカエデ・ヤマモミジなどの違いを実際葉っぱを拾いながら学んだ。

また、ブナの葉っぱの特徴を葉っぱをこすりながら、葉脈をみたり、産毛をさわったりブナの幹に触ったり、腐葉土の特徴を足で立ってみたり、サワグルミの木の皮をみたりと、話ながら進んだ。

 

途中、アケビのツルをみつけると「実がなっている」と叫んだり、学生が中心だから、笑い声が響く、まずはこのブナの広葉樹の「臭い」をかごう。次にさわやかな「風」を感じよう。そして、何でもいいから手にさわってみようと話しかけた。

ある人はカエルに興味をしめしてもっぱらカエル探しをする人、クワガタ虫に夢中になった人、ササを帽子にはさんで、ウサギさんの格好をしたり、ホウノ木の葉っぱでプロペラを作って飛ばしたりとか、いろんな素材を使って遊びながら進んだ。

途中、トチの実を拾って栗みたいだと言った人もいた。本当にあっという間の時間を過ごした。

その後、自然学校に移動をし、まずは白神山地の歴史由来を永井雄人代表からの授業で学んだ。青秋林道建設阻止の問題、異議意見書の提出の件、赤石渓流で起きた鉄砲水の歴史などを学んだ。また、白神山地の特徴として、ロシアから吹き付ける冷たい風と、日本海の水蒸気が奥羽山脈にぶつかって、日本海を多雪地帯とした。そして、そこに芽生えたブナ帯文化の最高の恵みは、おいしいお米がとれること。新潟のコシヒカリから山形の庄内米・秋田米・津軽米と、大穀倉地帯をつくった話しなど参加者からは、とても熱心な質問が飛んできた。

その後、体験林業ということで杉の間伐材の皮剥を体験した。1人1人がナタを超しにさげて、一本一本杉の間伐材の皮をはいだ。中には乾燥してしまった木もあり悪戦苦闘した人もいたが、とても楽しかったようだ。

そして、その日は午後17時30分自然学校を後にして、宿泊先の、民宿東洋赤羽に向かった。

 

次の日は、朝9時から人間と自然の共生ということで、「赤石マタギの歴史」を学んだ。

大谷石己丞さんのこと、マタギ言葉、マタギの生活、現在いるマタギの写真をスライドで1時間学んだ。

その後、山菜料理の実習を学んだ。ミズ(ウワバミ草)の皮を剥いだり、色の変わらない方法を学んだ。このコースを無事終了するとお嫁にいけるからと言ったもんだから、女性軍は真剣そのもの、また、お昼の試食は、とてもおいしかったです。

その後はくろくまの滝まででかけ、ブナ林と日本の滝100選に選ばれた滝に出かけました。

参加者はマイナスイオンを感じたいと、滝つぼまで足を入れ、その感動を体いっぱいに感じていました。

その後、サバイバルコースに挑戦したいということで、ほぼ全員が、第四の滝までの急な登山道に挑戦、必死で昇っていました。途中何度かリタイヤしかかったが乗り越えた学生は、この勢いで受験に望みたいと決意をしていました。

全員が散策から戻り、熊の湯温線のツキノワグマを見て、白神山地を守る会のブナの苗床を見学し、ブナの苗木の育て方の研修を受けました。

二日目は、少ない時間帯を随分有効につかった研修でした。

その後は十二湖に移動をしました。自然学校の担当はここまでです。

 

最初はどんな人達がくるのかなあと思っていましたが、とても明るく、元気な現代っ子という感じでした。

この短い自然学校での出会いでしたが、1人1人が何らかの白神山地の自然や人々との交流や、授業で学んだことから自らの生き甲斐や人生の糧にして頂けたら幸です。今度はまた、どこかで白神山地で出会ったことや頑張ったことが、思いだされ、励ましや自然との関わりの大切さなどを振り返る点になってくれたらうれしいと思います。

また、あいましょう。  白神山地を守る会。自然学校代表  永井雄人