タイトルは「森のきこり養成講座」である。初日は簡単なオリエンテーションを行い、自己紹介と、今回参加して何を体験したいと考えているか、一人ひとりから聞いた。参加者はniceのリーダー佐藤翔太君を入れて、総勢12名です。
初日は白神自然学校内の施設をじっくり見学し、たくさんの質問をしていた。
2日目は、岩城山麓の国有林で、森林環境保全整備「保育間伐」をしている現場を、津軽森林管理署の佐藤智一署長等と現場で伐採に従事していた斎藤林業の社長さんや職員の見守る中、「伐倒→「集材」→「枝払・玉切」→「運材」→巻立・並積」とすべての行程を視察した。チェンソー→ダラップル→プロセッサ→フォワーダ→グラップルと、マシン化された林業現場に、イメージが変わったみたいです。百聞は一見に如かずで、やはり現場に出向くことですね。
3日目は、小森林道に出かけ、黒文字の樹木の採取体験を行いました。カットした黒文字の樹木を運びやすい大きさに手のこでカットしてテープで結びます。そして採取場所から林道に背負って運び出します。一部道路が倒木で通行できない為に、道路から担いで倒木した近くまで運び、軽トラックの荷台に運びました。
その後は白神自然学校のビニールハウスの中で天日干しすることになりました。また、この日は、自然学校の裏に植えた黒文字を伐採して体育館の中に天日干ししています。これらの黒文字は何日か後に、細かくハサミでカットしたり、太い枝の場合は破砕機でカットして、蒸留作業に回されます。
4日目は、自然学校の裏の下草刈り作業体験・栗の草木染の材料の煮炊きを行ったりしました。また、山桜の木の伐採を行い、近く破砕機にかけてから、煮炊きして草木染の液をつくります。
この日まで、夜は本来は白神山地に入り、白神の山での植林、トレッキング体験も企画していましたが、すべて通行止めなので、ビデオで白神山地の魅力にふれる事にしました。
5日目は、平内町の社会貢献の森に移動し、今年の春まで植林した場所の肥料の追肥と、下草刈り作業と9月30日に植林地の視察と植林に来られる経団連自然保護協議会の方々の植林地の手入れ作業を実施し、鰺ヶ沢町に向かった。
6日目は、自然学校内の大掃除を行い、その後はキャンプ術を全員で学び、木工室で、ブナの材料を使いお盆とバインダーの制作作業を全員で行った。夜は早めに平内町から持ってきたホタテ貝や地元の食材を使ったバーベキューを楽しんだ。
今回の林業を学びつつの実習はほとんどの学生が初めての体験で、もっとこういう林業の現場や体験を増やすことで、地球温暖化問題や脱炭素社会のあり方を考えていく体制が今後は必要ではないかと感じた7日間でした。
最後に自然学校前で記念撮影をして、涙涙のお別れとなりました。早稲田大学の今回参加した皆さん、また成長してお会いするのが楽しみです。また、お会いしましょう。