廃校活用セミナーは、9月5日、南三陸町のさんさん館の体育館で、東北6県からの事例発表で展開された。文化活動拠点として利用されている廃校もあれば、自然体験の活動拠点や・地元の食を提供する場になっていたり、地域のコミュニティー施設として改修されていたり、福祉関係の施設として利用されていたり、さまざまである。
セミナーは事例発表・そして、パネルディスカッションと展開された。廃校利用の際の諸課題について、様々な質問がでて、事例発表者からと、顧問の井上弘司さんからもコメントが述べられる展開だった。廃校はいずれにしても、その地域の懐かしの場であると共に、一等地として君臨する。その廃校をうまく地域活性化に利用することは街づくりにとっても、とても大切であるという事がこの日の大きな結論でもあったような気がする。参加者は行政の職員から、廃校を利用して何か事業をしたいと考えている人達で一杯になっていた。今回、白神自然学校一ツ森校から、永井雄人代表が参加をし、白神山地で展開している旧鰺ヶ沢町立一ツ森小学校を利用した、NPO法人白神自然学校一ツ森校の事例発表を行った。
廃校活用セミナー終了後の懇親会は大変盛り上がった。三陸の海の幸はとても美味しかった。これだけ多くの廃校が、東北にもあり、活用されている話が盛り上がった。東北の酒と共に秋の味覚もふんだんに提供された。さんさん館のお母さん達の味はとても懐かしかった。過去に3回ほど訪れていたので、手作りのおにぎりは特に、美味しかった。
南三陸町のさんさん商店街はまだ、プレハブの仮設で営業されていた。コンビニも同じである。まだ、たくさん残っている瓦礫の山と、住宅地の基礎部分だけが、残骸のようにあり、雑草だけがぼうぼうと生えていて、ここに街があったのかなと思わせている。
まだまだ、進んでいない復興現場、津波からもう3年もたとうとしている。もう少しスピードがほしいと感じてきた。