令和1年9月25日(水)~26日(木)の二日間、五所川原市の社会福祉法人若菜会(特別養護老人ホームあかね荘)理事長 飛嶋 献氏で、高齢入居者とデイサービスを利用している高齢者を対象とした、白神の環の精油(地元の里山の香り)を使ったリフレッシュ体験の実証実験を行いました。
最初の日、まずはリフレッシュルームとして、世界遺産白神山地の写真を大きな緑のカーテンにした部屋をつくり、その中で、入居者に三種の精油(杉・ヒバ・クロモジ)の香りを嗅いでもらいました。
特に長く入居していると五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が弱くなると言われていますので、先ずは白神山地の映像と緑のカーテンの部屋で、森に出かけた気分になってもらい、スギ・ヒバ・クロモジの香りを嗅いでもらいました。
映像を流しましたが、この時に白神の山の中で収録した滝・川・ブナの葉っぱがゆれる音も一緒に流して、ブナ林の中にいる雰囲気になってもらいました。
その時に、頭の上にから、部屋全体にルームスプレーを杉・ヒバ・クロモジの精油の香りの時に、シュ・シュ」とかけて、部屋全体が、まさに森の中にいる感じです。また、最後のクロモジの香りとルームスプレーの時は、クロモジ茶を飲んで頂きました。
入居者からは、「私は花が好きで、よく山に行ったものだ。その時の思い出がよみがえった」とか、別な方からは「山歩きが好きで、よく山にいった思い出がでてきた」とか、「そうだ ヒバだ」と普段は施設の中では嗅いだ事のないいい香りだ」とか、「昔、営林署の作業員して、山に木を伐りにいった時の事が思いだされた」とか、クロモジ茶を飲んでた方からは、「美味しいお茶だ。これ何のお茶」と聞いてきて、クロモジという名前は知らなかったが、地元の人は「トリコシバ」と言ってました。と答えたら、知ってるとか、とてもニコニコした会話が弾みました。
五感が刺激されたのか、とてもいい顔になったのが印象的でした。
今回は、その他、おむつ交換時の時の芳香剤を作ってきたので、介護士さんがおむつ交換時に使ってもらう事としました。
また、入居者がお昼ね時間帯に、枕元で香りを楽しんでもらいたいということで、サシェ(匂い袋)を用意し、袋の中には杉の場合は、スギの枝葉の破砕した木くず、ビバはヒバの枝葉の木くず、クロモジの場合はクロモジの破砕した木くずを入れ、精油を数滴垂らして香りを楽しんで頂き、ゆっくりしてもらおうと考えました。
今回は、公益財団法人キリン福祉財団の助成事業として実施しましたので、アンケートをお願いし、最終的には、入居者から聞き取りという形で、まとめたいと思っています。
精油は、好きな若いファーンの方がいっぱいいますが、これからの高齢化社会の中で、多くの皆さんにもこの香りを楽しんでもらいたいという思いで、初めて高齢者施設で実施しましたが、笑顔で大変喜んで頂き、実施して良かったと思っております。
特別養護老人ホームあかね荘の飛嶋 献理事長さんや、園長先生、施設長並びに、介護士の皆さまには大変お世話になりました。
また、喜んでリフレッシュルームにおいでいただいた入居者の皆さまにも感謝します。
まだ、アンケートは届いていませんが、今後、この意見を活かして、県内でまた、引き続き実施できればと思っております。
また、お会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。
ご協力ありがとうございました。皆さままた、お会いしましょう。