昨年、秋秋田県の阿仁町の熊牧場を訪ねた。元気な熊たちが何十頭もいる光景に驚かされる。だいたい山で見つけても一頭や小熊をつれている場合は数頭なの に、こんなにたくさんいる。それも餌ほしさにこちらに合図までしている人慣れした熊に、厳しい顔がゆがんでしまった。自然界の熊しかイメージしていないの で、気が抜けたのか唖然として餌を投げると、仲間同士で取り合いをしているシーンはやっぱりどう猛なところはいがめない。
熊牧場の熊たちがこれだけいると、怖い感じがする
薪は、大切な冬の燃料である。バイオマスストーブの普及に貢献している
また、途中、冬用に薪を積み上げている箇所を通りかかった。自然学校も教室は極力薪ストーブにしているが、山から切り出した間伐材を利用すれば、化石燃料と違い、残った樹木がまた、二酸化炭素を吸収してくれる。間伐材の利用は、地球温暖化にも貢献しているとともに、木の健全な成長も助けていることになる。今後、この間伐材をいかに山から運び出し有効利用するのかが、問われる時代がすぐそこにきているような気がしてならない。